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ソウルの慰安婦博物館を訪問 多くの寄付が日本の民衆から (3)

 ■被害女性がまゆを破り蝶となるのを支援

 この「戦争と女性の人権博物館」は日本軍の慰安婦問題にこだわり恨みを宣伝することではなく、世界各地の戦争で被害を受けた女性や子どもにより多くの視線を向けることを主旨としている。2012年に慰安婦被害者の金福童さんと吉元玉さんが、寄付金を基に蝶々基金を創設し、戦争で被害を受けた女性や子どもを支援することを発表した。尹美香館長によると、基金を蝶々と名付けたのは、戦争で抑圧や傷を受けた女性が、まゆを破って蝶となるように新しい人生を歩むことを望んでのことだ。

 博物館の1階の展示ホールのテーブルの上には韓国各地の小中学生から被害者に寄せられた手紙やカードがいっぱいに並べられている。宋佑娜という名の女の子は「おばあさん、こんにちは。授業でみなさんの経験したことについて学び、とても恐く感じました。私は必ずしっかり勉強して、過去のことを調べて明らかにします。おばあさんたち、必ずその日まで健康でいてくださいね」と書いていた。

 ■歴史を忘却する国に未来はない

 博物館の見学をしていた韓国の大学生、崔圭恩さんは「以前歴史の本でこうした内容について学びましたが、ここに来て初めて当時彼女たちが一体何を経験したのかを真に感じることができました。現在の日本の政府と裁判所の賠償に応じない姿勢、そして一部政治屋の口からの出任せは、彼女たちを再び傷つけるものです。日本政府が一日も早く被害者に謝罪と賠償を行なうこと、戦争の悲劇が繰り返されないことを望みます」と語った。

 阿部と署名した日本人来館者は「見学して、戦争と女性の人権が無関係ではないことを強く認識しました。戦争のない世界のために、日本の平和憲法第9条を断固守るべきです」と書いていた。長谷川春子という名の来館者は「日本の民衆は傍観の姿勢をとるのではなく、みんなが歴史を直視すべきです」との書き込みを残していた。博物館の金東姫事務部長によると、博物館建設のため対策委員会は9年かけて約20億ウォンを集めた。寄付者の氏名はみな博物館に刻まれている。その中には日本の民衆が多くいる。金部長は「こうした日本の民衆には大変感謝していますが、これによって日本政府が担うべき責任を軽減するわけにはいきません」と指摘。「歴史を忘却する国に未来を迎える資格はありません」と強調した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年7月15日

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