日本の副総理がナチスに学べと鼓吹 国内外から激しく非難される (2)
■日本政界の右傾化が招いた常軌を逸した言動
韓国外務省の趙泰永報道官は30日「麻生氏の発言が多くの人を傷つけたことは明らかだ。ナチス政権への言及が当時の人々、日本帝国主義の侵略を受けた周辺国および良識ある世界の人々にとって何を意味するかは明白だ」と述べた。
韓国は与野党共に麻生氏の発言を激しく非難。与党セヌリ党の洪志晩報道官は「日本の指導者は参議院選挙の結果を理由に過去の軍国主義と帝国主義の幻想にひたってはならない。現実に真っ直ぐに向き合い、国際社会における日本の位置づけを真剣に考えるべきだ」と述べた。最大野党民主統合党の朴用鎮報道官は「麻生氏の発言は軍国主義的野心の露骨な表れだ。韓国政府は日本の右傾化を共同で阻止するよう国際社会に呼びかけるべきだ」と述べた。
韓国漢陽大学日本学国際比較研究所の李康民所長は「麻生氏は『失言製造機』と呼ばれており、かつてその『ビッグマウス』のために首相辞任に追い込まれた。今回の『妄言』には日本政界の右傾化という大きな背景がある。常軌を逸した言動であればあるほど、拍手がわき起こるのだ」と述べた。
シンガポール国立大学東アジア研究所の趙洪シニアフェローは「近年日本では右翼勢力がいくらか台頭している。麻生氏の今回の発言は日本国内の右翼勢力に迎合するものだ」と指摘。「自民党の憲法改正推進は国際社会の制約を受ける。米国も日本が憲法改正の助けを借りてアジアを乱すことは認めない」と述べた。
■日本が隣国との摩擦を激化させ続けることは東アジアの安定にマイナス
ポーランド科学アカデミー政治学研究所アジア太平洋センター長で、著名な東アジア問題専門家のヴァルデマル・ジャック教授は「日本軍国主義とナチスドイツは人類の文明史上最も暗黒の、最も邪悪な一幕だ。日本右翼勢力は侵略の歴史を否認しようとし続けている。これはアジアにとっても世界にとっても非常に危険な傾向であり、世界各国の人々は強く警戒すべきだ。麻生氏の発言は全人類に対する公然たる挑発であり、それ以上に世界の平和的発展にとって極めて大きな脅威だ。国際社会は激しく非難し、積極的に行動を起こし、アジア各国の政府や人々と連携して、日本右翼勢力のさらなる拡張を抑え込むべきだ」と述べた。
韓国・聯合ニュースは「日本の閣僚の靖国神社参拝および戦争犯罪の隠蔽を図る一連の発言によって、韓日関係は持続的な緊張と悪化に直面している」と論じた。
ドイツの東アジア問題専門家は「麻生氏の発言は非常に憂慮される。日本の政治家の右翼的発言は中韓など隣国との摩擦を激化させかねず、東アジアの政治情勢にとってもマイナスだ」と述べた。