日本の民主党は鳩山由紀夫氏を追加処分へ
日本の参議院選挙で惨敗した野党・民主党は24日、無所属候補を応援して民主党公認候補の落選を招いたとして、菅直人元代表(元首相)に離党を促した。すでに離党した鳩山由紀夫元党首(元首相)についても、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題で民主党や日本政府の立場に背く発言を繰り返したとして、追加処分が行なわれると日本メディアは見ている。京華時報が伝えた。
■菅氏処分の理由:他候補に票を流れさせた
民主党員によると、海江田万里代表が同日午前に菅氏と会い、離党を促した。拒絶した場合、民主党は菅氏を除籍処分にする可能性もある。
民主党は東京選挙区で当初候補者を2人擁立したが、2人とも当選する可能性は非常に低いことから、安全のため、公示直前に鈴木寛氏のみを公認することを決定した。公認を取り消された大河原雅子氏はこれに納得せず、無所属での立候補を決定した。
菅氏は大河原氏と関係が近く、党の決定に反対して大河原氏を応援した。このため民主党候補者の票は分かれ、最終的に両氏とも落選した。民主党は参院選で17議席しか獲得できず、1998年の結党以来最大の敗北を喫した。
民主党は24日午後に常任幹事会を開き、菅氏に対する処分も話し合った。
菅氏は民主党を作った1人で、かつては小沢一郎元代表、鳩山元代表とともに「トロイカ体制」を組んだ。
■鳩山氏は中国寄りの発言をしたと批判される
民主党消息筋によると、民主党はもう1人の結党の元老である鳩山氏に対する追加処分も検討している。釣魚島問題での最近の立て続けの発言が、中国側に立ったものと日本世論に解釈されたからだ。
鳩山氏は先月25日に香港フェニックステレビの取材で「中国側から見れば、日本が釣魚島を盗んだと思われても仕方がない」と発言し、国内から批判を受けた。日本政府は日中間に「領土問題は存在しない」と主張している。鳩山氏は27日に北京で第2回世界平和フォーラムに参加した際も、同じ考えを重ねて表明した。
鳩山発言が参院選に影響を与えないよう、民主党は今月初め、鳩山氏はすでに5月末に離党したと発表した。このため共同通信は、民主党にとって唯一の選択肢は鳩山氏に除籍処分を追加することだとしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月25日