(1)周辺情勢を全体としてコントロール可能な状態に保ち、互恵協力という紐帯を通じてより緊密な周辺関係を築き、今年打ち出した「善隣、近隣関係の安定、近隣国の経済成長促進」に関する一連の措置・提案をしっかりと実行に移す。特にコネクティビティ、自由貿易協定(FTA)の交渉と構築を着実に推進すると同時に、「賞罰をはっきりさせ」、中国の主権、安全、発展上の利益を守る。
(2)米国、ロシア、EU、新興大国との実務協力を新たな段階へと押し上げる。中米は相互投資協定交渉で具体的進展が見込まれる。中露は投資、エネルギー、ハイテク分野の協力で新たな突破口を開く可能性がある。中国・EUは「2020戦略計画」の実行、双方の発展戦略の結合の面で新たな措置があり得る。BRICSはBRICS開発銀行の設立、外貨準備の共同積み立ての面で積極的な進展を得るだろう。
中国の来年の「ホームグラウンド外交」には大きなハイライトが2つあるだろう。1つは来年5月に上海で開催されるアジア信頼醸成措置会議(CICA)首脳会議、もう1つは来年秋に北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議だ。中国はCICA発足時からのメンバーとして、CICAの枠組みの活動に積極的に参画するとともに、CICAを正式な国際組織にすることを主張している。APEC首脳会議の中国での開催は13年ぶりであり、APECのより積極的な役割の発揮を促す良い機会となる。多くの貴賓が集まる両外交行事は中国と外国との良好な相互作用の模範となる見込みがある。
2014年を展望すると、果敢に改革に取り組み、責任ある大国としての役割の発揮に尽力する中国の姿を世界は目撃し、中国の特色ある大国外交は際立った輝きを次々に放ち、世界との協力・ウィンウィンを実現するだろう。
2014年の中国外交は見所十分だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月30日