中国銀行東京支店 |
中国銀行は最も早く日本に支店を設立した中国資本銀行で、1931年に大阪支店を設立した。中国の経済力の強化、および中日国交正常化後の経済・貿易関係の緊密化に伴い、中国銀行は日本市場での発展を加速した。2013年度の「在日外銀」ランキングにおいて、中国銀行東京支店は経常利益で2位になった。
金融は現代経済の中核であるが、リスクの高い業界でもある。中国の現代金融業はスタートが遅れ、基礎に脆弱な面が存在する。中国銀行が日本という成熟した金融市場で、これほど誇らしい成績を獲得したのは、容易なことではない。人民網の記者はこのほど中国銀行東京支店を取材し、その日本における成長の軌跡と経営方法を模索した。
中国銀行は中国で最も伝統ある銀行の一つで、日本で最も早く支店を設立した中国資本銀行でもある。中日国交正常化の実現に伴い、中国銀行も日本回帰を始めた。中国銀行は1980年5月に東京代表所を設立し、1986年7月18日に旧大蔵省の批准を経て、東京支店を開業した。
本部である東京支店の他に、中国銀行は大阪・横浜・名古屋・東京大手町・神戸に支店を設立している。その従業員数は150人以上に達し、事業規模・収益率で在日中国資本銀行の首位に立っている。2013年3月末時点で、資産総額が1兆2300億円に達した。2010−2012年の3年間の会計年度において、東京支店の経常利益は倍増を実現し、納税額が計60億円に達した。2013年度の「在日外銀」ランキングにおいて、中国銀行東京支店が経常利益で2位になった。
中国銀行によると、同行は日本で次のような優位を占めている。まず中国銀行は広大な支店ネットワークを持っている。中国銀行は日本で計6店の支店を持ち、中国大陸部、香港・マカオ・台湾、31の国と地域の支店を合わせたネットワークにより、世界各地の顧客に利便性の高いサービスを提供している。この広大な支店ネットワークにより、中国銀行は決済方法・円建て決済能力の面で一定の優位を占めている。東京支店は中国銀行の世界為替取引ネットワークにより、顧客に迅速な資金受払ルートを提供し、同時に世界をカバーする円建て口座とスイフト(外国送金などに利用される国際通信手段)により、顧客に効果的な決済サービスを提供している。
また中国銀行はクロスボーダー人民元建て決済を主業務とし、人民元建て事業の豊富な経験を持つ。東京支店は人民元建て事業のトップクラスの優位により、顧客を中心としたオーダーメイド型の人民元総合サービスを提供している。専門的なサービス団体もまた、企業発展の要因だ。東京支店は長期的に中日間の貿易決済・投資に従事しており、両国の法律、クロスボーダー事業、顧客の需要を熟知し、中国語・英語・日本語など複数の言語による専門的なサービスを提供できるチームを育成している。