北京人民芸術劇院は今年最後に上演する目玉の演目として、名作舞台劇の再演を選んだ。舞台劇「阮玲玉」(ロアン・リンユィ)は、演出家・劉錦雲(リウ・ジンユン)が特別に実力派女優・徐帆(シュー・ファン)のために書き上げたもので、当時、徐帆に初めての中国戯劇梅花奨を獲得させた名作舞台劇だ。そういった意味で今回の再演は、徐帆にとって非常に大きなチャレンジとなった。北京晨報が伝えた。
■舞台劇「阮玲玉」は男の悪さを描く
今回の「阮玲玉」の演劇は演出家の林兆華(リン・ジャオフワ)によって上演時間が2時間以内に短縮された。コンパクトにまとめられたストーリーは観る人をぐいぐいと引き込んでいく。この演劇は当時、北京人民芸術劇院長だった劉錦雲が特別に徐帆のために書き上げたもので、当時の上演で徐々に人気を高めていた徐帆と濮存昕(プー・ツンシン)、楊立新(ヤン・リーシン)ら俳優の人気を集めた記念すべき作品だ。今回の上演は基本的には初演オリジナルの再演であり、変更部分はあまりない。現在40代となった徐帆は、今でも保ち続けているスタイルと美貌で、往年のスター阮玲玉の一生を再び自由自在に演じている。濮存昕は、恐らく年齢のためか、前回とは変わって、茶で富を築いた実業家の役を演じている。当時は、譚宗堯(タン・ゾンヤオ)がこの役を演じていた。濮存昕と徐帆の二人は複数のシーンでスマートかつ美しく艶やかなダンスを披露し、濮存昕は、女好きで、恋愛の経験が豊富で、まるで本当のようにしらっと嘘がつける男性といった多様性のある性格を見事に演じている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年12月30日