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日本政界の怪現象:右傾化を競う政客たち (3)

 ■日本を害する傾向

 思想傾向を見ると、日本右翼勢力は軍国主義とファシズムの復活を主張し、歴史上の専制と暴虐の復活を望み、弱肉強食の強権主義を遵奉し、侵略と征服によって日本の国際的地位を確立することを主張している。

 石原らが党を結成して総選挙に参加するのは、中日関係の緊張と対峙の機に乗じて、民族主義的感情を煽り立て、中央政権に進軍することが目的だとアナリストは指摘する。そして右翼勢力の政治目標は、政府の中に代理人を獲得することによって、中央政権の中で軍国主義を広め、侵略の野心を実現することなのだ。

 石原慎太郎が少し前に結成した「太陽の党」の政治綱領には「自主憲法の制定」「防衛能力の倍増」などが盛り込まれていた。

 第2次大戦後、日本は「平和憲法」「非核政策」「専守防衛」の3つの大きな法的制約があるため、再び侵略の道を歩むことは断じてないと再三世界に保証してきた。だが1990年代以降、右翼勢力が操る中で、こうした制約はとうに有名無実化している。「憲法改正」、核拡散、防衛の突破口を求める日本国内の声は、隣国の懸念を招かずにはいられない。

 日本の総選挙は極右勢力に絶好のパフォーマンスの場を提供するとの悲観的な指摘もある。石原達の危険性は、彼らが日本を軍国主義の古い道へ再び引き戻しうることにある。経済力が急激に衰退した日本は近年、国際的大国としての地位を求めている。だが日本の政治家が極右の道を歩んで改心しないのなら、すでに片足を引きずっている日本が両足を麻痺し、自ら世界を遠ざけ、自らの未来を害する事態を招くだけである。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年11月23日

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