国防部:ダブルスタンダードはサイバーセキュリティに無益
「PRISMスキャンダル」がヒートアップし続け、サイバーセキュリティ問題に各方面の注目が集まっている。国防部(国防省)の楊宇軍報道官は27日の定例記者会見で「いくつかの国は情報技術上の優位を乱用して自国の利益を図る一方で、他国に対していわれなき非難をしている。こうしたダブルスタンダードはサイバー空間の平和とセキュリティにとって無益だ」と表明した。
記者:PRISMスキャンダル関連資料を見ると、米国は中国など数カ国の政府、軍隊、企業に対して全方位的なサイバー攻撃を実施した。中国軍は米国のこうした攻撃行為をどう受け止めるか?専門のサイバー戦争部隊を創設して対処すべきではないか?
楊報道官:「PRISMスキャンダル」はまさに多面体のプリズムのように、サイバーセキュリティ分野での関係国の真の姿と虚偽の言動を映し出した。その是非については人々が自ずと適切な判断を下すだろう。
サイバーセキュリティは各国が一様に直面する総合的なセキュリティ上の試練であり、サイバーセキュリティを守ることは各国共通の責任だ。情報技術上の優位を乱用して自国の利益を図る一方で、他国に対していわれなき非難をするというダブルスタンダードはサイバー空間の平和とセキュリティにとって無益だ。「PRISMスキャンダル」はサイバー・情報セキュリティ防護の取り組みを一段と重視し、サイバーセキュリティと国家の安全を断固守るよう再びわれわれに注意を促した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月28日