外国人お気に入りの北京のご近所 (2)
北京に住む西洋人
ジュディと余さんが団地ののみの市で記念撮影
ジュディ:「彼女は私を遠い親戚だと思っています」
1カ月前に博雅園に入居したオーストラリアの主婦、ジュディ・フォスタはここで親戚に出会ったと喜んでいる。ジュディは「引っ越してきた次の日、あるお年寄りが突然訪ねてきて、しゃべりながら身振り手振りで何か伝えようとしたが、何を言いたいのかわかりませんでした」と当時を振り返る。もともと、この余さんという91歳のお年寄りは彼女の隣人で、その娘はオーストラリアで翻訳の仕事に従事していてなかなか帰ってこない。あとで余さんの説明によると、ジュディに娘のことを知らないか聞きたかっていたという。
余さんは、オーストラリアから来たジュディを見ていると、自分の娘を思い出すようになり、特別に親しみを感じたという。
ジュディと余さんは今も近所づき合いをしている。昼間は、余さんが彼女のドアをノックして電気が消えてないよと省エネを注意することもあり、ジュディはよく余さんに健康になる方法を教えている。エレベータの中ではジュディはいつも余さんを支えている。「エレベータに手すりがないので危ないと心配なんです」という。
10月20日の週末、団地では「のみの市」が開かれた。ジュディは大小の荷物を持って出店した。母親になったばかりなので、彼女が売っているたくさんの乳幼児用品は中国人の母親たちに人気だった。言葉が通じないため、みんなにどうやって使い方を説明するか、ジュディは困っていた。このとき、余さんがちょうど散歩してきて指さしながらやりかたをまるで自分の家のもののように教えてくれた。ジュディは驚いてどうして知っているのか聞くと、余さんは「いつもあなたの子どもを抱く姿を見ていたから、知ってて当たり前だよ」と笑った。
このマンションを管理する博雅物業の劉東川顧客サービスマネージャーによれば、博雅園は現在440世帯のうち、外国人が55%を占めている。「全体的には外国人オーナーも中国人のご近所との関係は悪くありません。ここは調和の取れた大家族ですから」と語った。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年10月31日