中国警察「焼身自殺は殺人」、ダライグループTYCメンバー逮捕
昨年10月6日、中国甘粛省の合作市那吾郷多河村に住む男性・桑吉堅措さん(26)が焼身自殺した事件を巡って、現地警察当局はこのほど、海外に拠点を置くダライグループ「チベット青年会議(TYC)」の主力メンバー7人を逮捕した。警察は、YFCの中国国内のメンバーが同事件を扇動、計画した組織的な「焼身殺人」と断定している。新華社が報じた。
同事件発生後、同省の公安庁が直ちに専門チームを立ち上げ捜査を実施したところ、桑吉堅措さんは07年、仲間と共に連続窃盗事件を起こし、逮捕されていたほか、長期にわたり無職であり、複数の女性との間に不適切な関係があったことが明らかになった。また、TYCのメンバーであり、桑吉堅措さんと同郷で友人のチー(=おおざとにネ)堅措・容疑者(33)が11年に帰国し活動を開始したのをきっかけに、チー容疑者から「チベット独立」の思想を何度も聞かされていたことも判明した。
チー容疑者は00年に違法出国した後、インドのチベット仏教ゲルク派の3大寺院の1つ「デプン寺」の僧侶となっていた。チー容疑者は11年9月にインドへ戻った後も、桑吉堅措さんとインターネットや電話を通じて、連絡を頻繁に取り、過去に「焼身自殺」をした人を英雄として語り、桑吉堅措さんにもチベット人のために貢献し、自身と家族の地位を高めるよう唆していた。
12年1月、TFCがインドで聖典「カーラチャクラ」を開催した際、チー容疑者は、実兄のガー(=乃のしたに小)藏加錯・容疑者(41)やTFCの主力メンバーの貢保貢去乎・容疑者(33)、貢保傑・容疑者(32)ら、甘南チベット族自治州の僧侶30人と会議を開催。中国国内で「焼身自殺」を実施することを計画した。