美代子容疑者「悪いのはすべて私」 再逮捕、殺意認める
兵庫県尼崎市の連続変死事件で、県警は5日、同居人の橋本次郎さん(当時53)を自宅で拘束、監禁し、殺害した疑いが強まったとして、尼崎市の角田(すみだ)美代子容疑者(64)ら5人を殺人と逮捕監禁の疑いで再逮捕し、発表した。
逮捕したのは美代子容疑者のほか、義理のいとこの角田正則(38)、義理の娘の角田瑠衣(27)、内縁の夫の東頼太郎(あずまよりたろう、62)、瑠衣容疑者の姉の夫の仲島康司(43)の4容疑者。美代子容疑者の養子の健太郎(30)と義妹の三枝子(59)の両容疑者については午後にも再逮捕する方針。
美代子容疑者は「悪いのはすべて私です」と殺意と虐待行為を認め、瑠衣、仲島の両容疑者も「間違いない」と容疑を認めた。一方、正則容疑者は「殺意は認めません」、東容疑者も「殺すつもりはなかった」と否認しているという。
捜査1課によると、7人は昨年7月、共謀して橋本さんに暴行したうえ、美代子容疑者宅のバルコニーの物置に監禁し、食事や水を与えないまま衰弱死させた疑いがある。
きっかけは集団生活をしていた自宅でのトラブルだったとみられ、美代子容疑者が橋本さんを殴り、それを引き金に正則容疑者らが暴行したとみられている。
7人は先月、橋本さんの死体遺棄罪で起訴されている。
asahi.com 2012年12月5日
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