大陸部と台湾、同じ中国でも祝祭日はまちまち
中国の大陸部と台湾の祝祭日は、全く同じではない。農民節のように、台湾にあって大陸部にはない祝祭日がある。また、児童節や教師節など、双方にあるが日にちが異なる祝祭日もある。人民日報海外版が伝えた。
▽台湾農民の祝祭日「立春の日」
約50万人しかいない台湾の専業農民は毎年、「立春の日(通常2月4日)」という独自の祝日をお祝いしている。
▽黄花崗起義を記念する台湾「青年節」
大陸部の青年節(青年の日)は、「五・四運動(1919年5月4日、北京で始まり中国全国に広まった反日・反帝国主義運動)に由来し、5月4日と定められている。一方、台湾の青年節は、1911年4月27日(旧暦3月29日)に広州で起こった反清武装蜂起「黄花崗起義」で殉難した青年烈士を記念する日だ。
▽台湾の「児童節」は、6月1日ではなく4月4日
大陸部の児童節(子どもの日)は6月1日だが、台湾では4月4日となっており、その由来は、1931年に遡る。中華慈幼協済会はこの年、児童の権利尊重と児童への虐待防止を図り、国際連盟「ジュネーブ児童権利宣言」を批准するよう当時の国民政府に求め、毎年4月4日を児童節と定めるよう提案した。
▽台湾国民に人気の8月8日「父親節」
大陸部の「父親節(父の日)は、米国に由来する毎年6月の第3日曜日だが、台湾の「父親節」は8月8日である。1945年8月8日、上海の愛国者たちが、抗日戦争中に国のために命をささげた父親を記念し、父親節の創設を発起した。抗日戦争に勝利した後、当時の国民政府は、上海のゴッドファーザーと呼ばれる杜月笙など社会名士達からの申請を承認、「パパ」と「88」の中国語発音が近いことから、8月8日を父親節と定めた。父親節は今でも、台湾国民にとって人気の祝日だ。
▽台湾「教師節」は孔子の誕生日
台湾の教師節(教師の日)は、大陸部の教師節より由来は古い。国民政府教育部は1939年、孔子の誕生日である旧歴8月27日(新暦9月28日)を「教師節」とし、その後太陽暦に換算して新暦9月28日と定めた。
▽2月28日「平和記念日」は台湾独自の祝祭日
台湾では、「二・二八事件(1947年2月28日に台北市から始まり台湾全土に広がった流血事件)」を記念するため、2月28日を「平和記念日」と定められている。1996年、当時の台北市の陳水扁市長が、この民族事件を政治的目的のために利用しようと、2月28日を祝祭日とすることを宣言した。これを受け、台湾当局「行政院」が同年、2月28日を「平和記念日」とし、祝祭日と定めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月26日