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ハルビン-大連高速鉄道、時速300キロ運行へ 空の便は縮小

 哈爾濱(ハルビン)と大連を結ぶ高速鉄道のスピードアップに伴い、長春と哈爾濱を結ぶ航空便が運航停止を余儀なくされた。4月1日から、長春-哈爾濱線の運航がいったん停止された。最高時速300キロメートルで走行する高速列車の運行開始によって、大連・哈爾濱直行列車は、両都市を最短3時間半で結び、大連と哈爾濱を結ぶ空の便も大幅な削減に追い込まれる見通しだ。北京日報が報じた。

 中国鉄路総公司の最新情報によると、哈爾濱-大連高速鉄道では、4月21日から毎日、最高時速300キロメートルで走行する「G」系の高速鉄道列車が運行される。運賃は現行より値上がりする予定だが、全体的な価格レベルで見ると、北京-上海、北京-広州高速鉄道とほぼ同じとなる。中国鉄路総公司「12306」サイトは、3月31日の時点では、スピードアップ後の新運賃をまだ公表していない。専門家は、「北京-上海高速鉄道の運賃から見て、2等席で400元(約6千円)前後となる見込みで、現在運行している列車番号が「D」系の列車より40%以上値上がりするだろう」と分析している。

 航空各社は、運航スケジュールが「冬・春版」に切り替わった昨年10月末、哈爾濱-大連高速鉄道の開通による影響を考慮して、東北3省の運航スケジュールおよび路線ネットワーク配置・構造を大幅に調整した。週10便以上運航されていた大連-長春便は、週3便に減った。高速鉄道が開通当初、最高時速が200キロメートル止まりだったこともあり、航空各社はクラス削減やキャンペーン料金などで顧客増を狙ったが、大連-長春・哈爾濱線の乗客数は約4割落ち込んだ。高速鉄道の最高時速が300キロメートルにスピード・アップするという脅威にさらされ、航空各社はついに、今年「夏・秋版」運航計画で、大連-長春線の運航停止を決めた。

 これより前、武漢-広州高速鉄道の開通も、武漢空港の利用者数に大きなダメージをもたらした。しかし現在、武漢空港の利用者数は再び回復傾向にある。航空が挽回できた秘訣は、「高速鉄道の矛先をよける」ことにあり、高速鉄道の直行列車がカバーできない都市に焦点を当てたのだ。中国南方航空(南航)の担当者は、「高速鉄道の建設には巨額の資金が必要であることから、どの都市もその恩恵にあずかれるということはあり得ない。この点から見ると、航空会社が成長する可能性は十分に残されている。民用航空にとって、高速鉄道は単なる『脅威』だけではない。路線ネットワークを有効に調整し、航空・鉄道の連絡輸送を推進すれば、航空会社は、高速鉄道が備えた集客力を活用することで、より豊富な顧客源を獲得することができる」とコメントした。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年4月2日

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