ソウル、中国人観光客誘致に一連の措置
中国人観光客の数は、世界各地で急増している。韓国ソウルは、より多くの中国人客を獲得するため、一連の文化的優待措置を発表した。中国中央電視台(CCTV)網が報じた。
伝統的な風情溢れる観光スポットであるソウルの北村と昌徳宮 (チャンドッグン)は、中国人客の観光ルートに必ず入っている。江南区のエステ・プチ整形を行う美容系医院、韓流ショッピングや韓国伝統舞踏も、多くの中国人客の間で人気が高い。統計データによると、今年4月に韓国を訪れた中国人観光客は、前年同期比41%増の106万人に達した。中国は今年、日本に代わって韓国を訪れる最大の顧客源国となると予想されている。
しかし、見逃してはならないのは、言葉が通じず不便であるという問題だ。ホテルの設備不足などの原因によって、韓国を訪れる中国人観光客は、非常に大きな制約を受けている。この問題に対処するため、ソウルは今年、観光地や地下鉄駅などの公共スペースでの中国語案内板の設置や中国語による情報開示の増加などを実施し、中国人観光客のニーズを満たす方針。
2011年の訪韓中国人観光客数は延べ222万人、2012年は延べ283万人に達し、うち80%がソウルを訪れた。
ソウル市政府観光政策官の徐正協・局長は、「中国人観光客は、今もっとも注目されており、かつ、我々にとって最も大切なお客様だ。ソウルは、中国人観光客に対する文化サービス業務を大変重視している。今年から、宿泊・飲食・現地体験・観光ガイドなど様々な分野において、優秀観光商品に対する認証制度をスタートし、中国語ガイドの拡充も目指している」と語った。
また、徐局長は、「中国は今や、全世界が注目する最大のグローバル観光市場となった。世界的な観光都市に名を連ねるために、ソウルが直面している最大の課題は、中国人観光客を拡大することだ」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年5月3日