北京、9-10日にかけて今年最大の豪雨か
北京市洪水防止・干ばつ対策総指揮部弁公室は8日、洪水防止業務をめぐる3度目の記者会見を開催。8日夜から10日の日中にかけて、揚子江と黄河が増水しやすい季節に入ってから、最も強い大雨となる可能性があると、市民に注意を呼び掛けた。北京晨報が報じた。
豪雨になる具体的な地域などに関しては、最新の天気予報に注意しなければならない。同弁公室は、9-10日は外出を控え、大型イベントが予定されている場合は、延期か中止にするよう、市民に呼び掛けている。
■8日、3種類の警報が次々に発令
電力部門の統計によると、北京では7日夜、雷が5千回近く鳴った。今回の大雨も、同夜から継続的に降り続いている。
同市気象台は、9-10日、同市の大部分の地域で50ミリ以上の大雨となり、南部の一部の地域では、100-200ミリの豪雨になる所もあると予想している。また、廊坊市や保定市などの河北省中部でも、大雨警報では2番目に強い「オレンジ警報」が出るほどの豪雨になる可能性がある。
8日午後、同気象台は、警報としては3番目に強い雷の「黄色警報」、最も弱い大雨の「青色警報」、地質災害の「黄色警報」を相次いで発令した。
大雨を受け、同市気象局は既に、最も弱い「4級応急」を出して対応している。また、中国気象局も8日に、4級よりも1段階強い「3級応急」を出し、今回の大雨に備えている。
■昨年の豪雨ほどにはならない
同市気象台の喬林・台長は、今回の大雨の降水量は、同市の一部の地域で、同時期の過去最高を記録し、揚子江と黄河が増水しやすい季節に入ってから、最も強い大雨となる可能性があるとしながらも、37人が死亡した昨年7月21日の豪雨ほどにはならないとの見方を示している。
喬氏は「同2日間の大雨を昨年7月21日の豪雨の時と比べると、水蒸気の量では同じレベルだが、低気圧の勢力は今年のほうが弱い。低気圧は、水蒸気を吸い上げ、雨の威力を増加させる。全体的に見て、今回の大雨は、昨年の7月21日より弱い。ただ、雨が降る時間が長く、水蒸気の量も多いため、総雨量は多くなり、市内や南部では100-200ミリの豪雨になる可能性がある」と注意を呼び掛けた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月9日