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大陸部住民の台湾観光解禁から5年 昨年は197万人が訪問

 2008年に中国大陸部からの台湾観光が解禁になって18日で5年を迎える。昨年、台湾を訪問した中国大陸部からの観光客は延べ197万人に上り、1949年-08年の60年間の総数よりも多かった。また、中国で台湾は「宝島」と呼ばれるほど人気の場所である一方、台湾の人々も街の至る所で中国大陸部の人と交流をすることができ、その意義は、大きな経済的効果をはるかにしのぐ。

■政治的要素は壁にならず
  
 台湾は、1987年7月に38年間も続いてきた戒厳令を解除し、同年11月以来 、老兵など台湾住民の大陸部への親族訪問を解禁したものの、半数の人は中国大陸部に行った経験がない。しかし、台湾の人は、台北の繁華街にある高層ビル「101」や台南の静かな街中で、大陸部からの観光客をいつでも目にすることができる。そして、観光客の服装や言葉遣い、態度から、大陸部の発展を垣間見ることができる。

 大陸部からの観光客にとって台湾は、これまでずっと、教科書の中でしか見ることのできない美しい「宝島」だった。そして、観光解禁後、あこがれを抱いて、台湾を訪問し、美しい海や山の自然を観光するだけでなく、台湾の人々のマナーや喜んで他人をサポートする優しさなどを感じている。

 台湾海峡両岸観光旅游協会北京弁事処の楊瑞宗・主任は15日、取材に応えた際、「ある中国大陸部からの観光客が車に酔い、阿里山の道沿いで休んでいた。すると、隣の店のおばあさんが、お粥を作って食べさせてくれた。その観光客はとても感動していた」とのエピソードを語った。このような人間味あるニュースがここ5年間、中国と台湾のメディアで幾度となく報道されてきた。

 美しい自然が残る高雄市や台南市も、かつては夢の場所とされていたが、今でも、「素朴、友好的、親切」で知られている。筆者が台湾南部を取材した際、住民のもてなしの精神を肌で感じることができた。「南部の台南市や高雄市の現地の人は、必ずあなたを温かくもてなしてくれる」と楊主任。

 これは、歴史に残る社会学的事例だ。台湾と大陸部との交流がなかった50年間、人為的な政治的操作により、多くの誤解と偏見が植えられてきた。それでも、住民はいつか訪れる出会いを待ち、解禁と同時に政治的要素を排除し、素朴で率直な感情を示し合っている。

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