ミニブログによるデマ流布で信用ポイント減点へ、刑事責任追及も
22日午前、「北京地区ウェブサイト連合デマ情報打ち消しプラットフォーム」の構築進展状況に関する記者会見が開かれた。記者会見において、新浪微博(ウェイボー・ミニブログ)で今後、信用ポイント制度が導入されることが明らかになった。事実とは異なる情報を発信したユーザーは、相応の信用ポイントが減点されるほか、個人のプロフィールページ上にも「デマを流布したため、信用ポイント減点」と明記される。信用ポイントが60ポイントを下回ったとき、そのユーザーの愛称の後ろに「信用度低」マークが付けられる。京華時報が伝えた。
新浪微博政府事務経理の厳遠平氏によると、信用ポイントはユーザーの一定期間内の信用状況を示すマークの一種であり、全ての登録ユーザーに初期ポイントとして80ポイントが与えられるという。また、ある個人のミニブログが延べ10人以上から通報された場合、新浪微博側は、新浪微博コミュニティの専門家委員758人の中から9人を無作為に選び、通報されたミニブログの内容に関する投票を行い、規定の各レベルに応じ、発信者の信用ポイントを差し引く。また、その個人プロフィールページに、「真実ではない情報を発信したことにより、信用ポイントを減点した」旨が明記される。登録ユーザーの信用ポイントが60ポイントを下回ると、個人の愛称表記の後ろに、「低信用」を示す特別なマークが表示され、他のユーザーに注意を促す。ユーザーの信用ポイントがゼロになると、ユーザーカウントが抹消される。
「真実ではない情報を発信した」と判定されたミニブログには、「同ブログのコンテンツには、偽りの情報が含まれていたため、相応の処理をしました」というメッセージが表示され、ユーザー側で勝手に削除できなくなる。システムでは、デマを打ち消す情報とデマ情報そのものが、同時にかつ同じ強さで発信される。またシステムは、デマ情報を転送した全ユーザーに対して、「あなたが転送した情報には、真実ではないデマが含まれています」と告知する。
■弁護士:「ミニブログでのデマ発信は刑事罰の対象に」
全国弁護士協会刑事業務委員会の許蘭亭・委員は、中国中央テレビ局(CCTV)の報道情報番組「東方時空」において、ネットでデマをねつ造・流布したとされる「秦火火」容疑者と楊秀宇容疑者の刑罰について言及し、「確定した罪名が違法経営罪の場合、5年以下の懲役および罰金が科されるのが一般的だ。悪質なケースでは、5年以上15年以下の懲役刑もあり得る。騒動挑発罪の場合、通常は5年以下の懲役だが、悪質な場合は、5年から10年の有期懲役が科せられる」と述べた。
許委員は、「デマ流布が及ぼす影響は、決して軽視できない。特に、一部の『大V(V付公式アカウント)』は、強い伝播力を持っており、人々の気持ちを大きく揺り動かす。一般のネットユーザーは、最初は半信半疑であっても、だんだんと彼らの言うことを真実だと思い込み、最終的には深く信じて疑わなくなる。もし、これらの『大V』やオピニオンリーダーが、本当のことを知らないでデマ情報を広めた場合、その刑事責任を追及することの是非を論じるのは極めて難しい。だが、当人が明らかにデマであることを知った上で、それを流布するのに加担した場合は、それは明らかに違法行為であり、厳しく刑事責任を追及しなければならない」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月23日