主要サイト、「デマ情報打ち消しサイト」を共同構築 中国初
ネット上に続々と大量に生まれ、急速に広まる噂やデマ情報に対処するため、中国国内の複数の主要サイトが1日、デマ情報を打ち消すウェブサイト「北京地区ウェブサイト連合デマ情報打ち消しプラットフォーム」を共同で構築、発表した。各サイトは、それぞれの強みを存分に発揮しつつ、ネット上に流れる噂の内容を検討し、デマ情報であるという動かぬ証拠を突き付ける「鋭利な武器」を確立する。新華網が伝えた。
1日に開設された同サイトは、千竜網、捜狗、新浪微博、捜狐、網易、百度など大手ウェブサイトが共同発起したもので、「社会的責任を担い、デマ情報を共有し、メディアリテラシーを高め、ネットワークの健全性を保護する」ことが目的。国家管理部門と業界組織の指導の下、業界をリードする各ウェブサイトが共同で構築した国内初のデマ情報打ち消しサイトであり、ビッグデータ構造をベースとし、オープンプラットフォームの形式を採用している。
同サイトでは、千竜網がコンテンツ構築を、捜狗がデータ統合をそれぞれ担当し、新浪微博・捜狐・網易・百度がデマを打ち消す根拠となる情報を提供する。各ウェブサイトはいずれも、自社サイトページの目立つ場所で、新サイトのPRを行っている。
北京市インターネット情報弁公室ネットワーク情報サービス管理処の陳華処長は、デマ打ち消しプラットフォームに関して、次の通りコメントした。
デマ情報打ち消しプラットフォームの共同構築は、北京市が進めるネット上のデマ情報撲滅特別行動における重要措置である。プラットフォームの第1期工程は完成しており、各ウェブサイトから提供される情報に基づく「デマ情報暴露コーナー」と「フィッシング詐欺サイト暴露コーナー」がすでに公開された。ここに集められたデータは10万件以上に上る。また同サイトには、各ウェブサイトのための「各種デマ打ち消し方法コーナー」も設けられ、北京エリアの主要ウェブサイトの告発方法が集められ、市民の便宜を図っている。さらに、メディアリテラシーの普及を目的として、「法律法規」「自律規範」のコーナーも設けられている。
個人メディア時代が到来し、人々が情報発信する際のハードルは大いに下がり、人々の情報発信ルートは拡大された。その一方で、噂や事実でないデマ情報が簡単にねつ造され、流布されるようになった。デマ情報打ち消し共同サイトの登場は、北京エリアのウェブサイトが、個人メディア・大量データ時代におけるネットデマ情報の粛清やネットワーク環境の浄化を進める上での最新の試みといえよう。
このプラットフォームが、デマ情報を暴露、公開、分析することで、より多くのネットユーザーがデマ情報の識別力とネットを安全に利用する力を高められることを望む。同プラットフォームを、ネットユーザの素養アップを実現する国内最大の教育基地としていきたい。
プラットフォームはオープン型で、より多くの管理部門・業界組織・ウェブサイトの参入を歓迎している。ネット上のデマ情報に共同で対抗することで、安全な情報伝達が確かなものとなる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月2日