携帯電話による診療予約システム始動 北京
北京では、病院診療の電話予約とオンライン予約がスタートしたのに続き、携帯端末による診療予約サービス統一システムも始動した。市民は、携帯電話を操作するだけで、市内にあるニ級以上の病院141軒の診療予約を行うことができる。北京青年報が報じた。
北京聯通公司はこのほど、携帯電話利用者に対し、「『114番生活助手(アプリ)』をダウンロードすれば、無料の診療予約サービスの利用が可能となります。予約する病院の検索や診療予約の手間を省き、診療予約のために徹夜で並ぶ辛さからも解放されます」との公告を出した。114生活助手の診療予約画面を確認したところ、画面に各病院の地図、アクセス、予約受付期間、診療科名、医師往診時間、予約費用、予約状況、予約可能残数など各情報が掲示されていた。同アプリは今のところ、市内の三級病院72軒とニ級病院69軒の診療予約をカバーしており、予約内容は、114番診療予約ホットラインに直接転送される。ただし、114番側は、「予約を取り消す場合は、診療予約サービス統一システムのウェブサイトあるいは電話を通じてキャンセルする必要がある」と注意を呼びかけている。
北京市診療予約サービスシステム(携帯版)公式版のほかに、3種類の携帯用「海賊版」ソフトウェアがあり、このうち1種類は無料で、その他2種類は有料でダウンロードできる。これら3種の海賊版ソフトウェアはいずれも、「北京市診療予約サービス統一システムとリンクしている」と明示している。市衛生局はこれについて、「今のところ、北京市診療予約サービス統一システムは、いかなる商業サイトとも予約業務に関する提携はしておらず、いかなるサイト・組織・個人に対しても、統一システムの商業的利用を許可していない」とコメントしている。
市衛生局は、「各大型サイトが、診療予約統一システムについて紹介してくれることは大いに歓迎する。だが、それを利用して商業活動を行い、知名度を高め、ネットユーザの関心を引き、アクセス数を増加することは許されない。また、リンクが許可されていると公言し、予約システムを利用する患者を誤った方向に誘導し、患者のプライバシー漏えいリスクを高め、患者の貴重な時間を浪費することも許されない。このような状況が発生した場合には、市衛生局は、商工・情報管理・インタネット管理部門と提携し、問題のウェブサイトおよび運営責任者の責任を追及する方針だ」としている。
○関連情報:114生活助手・診療予約システム(携帯版)による予約手続の流れ
1.予約に先立ち、利用者登録を行う。ユーザ名、パスワード、携帯電話などの登録情報を入力して、ソフトウェアのユーザ登録を済ませる。最初にユーザ登録を行えば、次回からは直接予約画面に進むことができる。
2.ユーザ登録後、病院、診療科、医師の職名、医師の専門(医師の指名はできない)にもとづき、診療予約を行う。各病院の予約受付期間は明記されている。病院を選んだ後、診療科、医師の職名に基づき予約作業を進め、診療希望日時を選ぶと、その時点での予約可能残数が表示される。
3.予約内容を確認する。予約内容は、北京市診療予約サービス統一システムの登録内容と一致していなければならない。確認後、最後に「予約する」ボタンを押し、決済方法の選択に進む。予約が完了すると、予約受付確認のショートメッセージが届き、予約番号と病院で診察手続きを行う時刻・場所などが告知される。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月26日