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亡き祖父の夢実現のため、中国にやって来たタイ人女性

 長く艶やかな漆黒の髪を持ち、半袖Tシャツとジーンズというシンプルな服装に身を包み、フレッシュな雰囲気に満ち溢れたタイ人女性・陳敏台(中国名)さんは、光り輝くような笑顔を常に絶やさない。彼女を知る人は例外なく、彼女の親切で優しい人柄に魅せられている。23歳の陳さんは、広西チワン族自治区欽州学院で教鞭をとる外国人教師だ。中国新聞網が伝えた。

 「中国で成功することが、私の目標であり、家族の期待と願望でもある。祖父が広東省出身なので、中国とは小さい頃から深い縁がある」と、陳さんは笑いながら話した。昔、戦争のために、陳さんのおじいさんは中国からタイに渡った。戦後、おじいさんはタイに留まり、現地の中国系タイ人女性と結婚し、2人の間に陳さんのお父さんが生まれた。

 陳さんによると、おじいさんは生前「家族の誰かが自分の代わりに中国に戻って暮らしてくれれば」という願望を抱いていたという。

 陳さんの父は早くに亡くなったため、おじいさんの願いを叶えることができなかった。このため、陳さんは小さい時から中国に対してとりわけ強い思い入れを持ち、中国文化に対して強い興味を抱くようになった。そして、タイの華僑崇聖大学中国語学部に進学、中国語を学び始めた。

 2010年、中国文化に対する学びを深めると同時に、祖父の生前の願いを叶えるため、陳さんは広西チワン族自治区沿海部にある欽州学院に1年間留学することになった。これが、陳さんが中国と本当に関わりを持つスタートとなった。

 欽州学院に留学中、陳さんは大学生芸術団に入り、広西柳州出身の青年と知り合った。陳さんは彼について、「親孝行で礼儀正しく、他人を尊重する人で、ユーモアも持っている」という印象を持った。

 友人同士からいつしか恋人同士になった2人は、時間があれば一緒に旅行した。大学在学中、2人は国内至る所に足跡を残した。お互いに対する気持ちが揺るぎないものであることを確認した後、2人は互いの両親に合った。2011年、陳さんの欽州学院での留学生生活も終わりを迎えた。これは、彼女がタイに戻ることを意味していた。

 陳さんは中国を離れた後、オンラインビデオ通話や国際電話で恋人と連絡を取り合った。お互いに理解し合い、受け入れ合っていたため、2人の愛情が時間の経過とともに冷めることはなかった。そして、タイに戻った陳さんは、チャンスがあれば中国で再び生活しようと思うようになった。

 2012年、欽州学院が外国人教師を募集していることを知った陳さんは、タイから欽州に駆けつけ、面接試験を受けた。学校側は、彼女が各方面において非常に優秀だと認めたが、社会での実務経験だけが不足していたため、タイでしばらく実務経験を積むようにとアドバイスした。そこで陳さんは、タイで仕事を探した。

 タイで1年間仕事をした陳さんは今年9月、欽州学院の外国人教師として正式に雇用された。彼女の仕事は、中国人学生にタイ語を教え、また、同校のタイ人留学生に指導・助言をすることだった。

 国境を超えた遠距離恋愛をしばらくの間経験した2人の恋は、ついに「実りの時」を迎える。2014年2月、2人はタイで結婚式を挙げることになった。「私の母は、彼のことを大変気に入っている。彼には多くの長所があり、それらすべてに母親は安心している」と陳さん。お母さんは、娘が亡き祖父の願いを叶え、中国で生活することを、心から応援してくれているという。

 陳さんは、「これからもずっと、中国語と中国文化を学び続け、中国・タイの国民の相互理解と友情のために微力を尽くしたい」と決意を新たにしている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年9月30日

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