夫婦喧嘩の絶えないカップルは長生きできない? (2)
専門家:「大いに根拠あり」○専門家:「解放型」喧嘩なら問題ないが、マイナス感情は自分自身をひどく損なう
中大病院心理科の徐治博士は、次のような見方を示した。
「しょっちゅう夫婦喧嘩している人は長生きできない」という説には、確かに根拠がある。「夫婦喧嘩が本物か偽物か」を見極めることが肝心だ。ある夫婦は、朝な夕なに言い争うが、ひと悶着が終わると、普通の生活に戻り、普通に仕事をする。自分の相方について他人に話す時、「あの人は気性が激しく、すぐに怒り出し、一日中口げんかが絶えない」と愚痴る。このような夫婦喧嘩は、「いちゃいちゃ式」喧嘩と言える。ちょっとした感情のはけ口として喧嘩を利用しているだけで、2人が気まずくなることはあり得ない、一種の「解放型」と呼べる。この種の喧嘩は、「本物」の喧嘩ではなく、寿命が縮まるところか、夫婦揃って長生きするだろう。
「恐いのは、本物の喧嘩であり、いつも本物の喧嘩をしていると、喧嘩が終わっても、夫婦の怒りは決して収まらない」と指摘するのは、中大病院心理科の袁勇科長。「なぜかというと、怒りという感情は、怒る本人にかなりのダメージを与える。過去の実験によると、怒った時と平常時では、脳を流れる血液量や血圧が全く異なる。ほとんどの人は、怒ると血圧が急上昇し、顔が赤くなり、下痢を起こす、あるいは気絶する人までいる。実験の結果、多くの人は、楽しい気分でいると生化学反応が起こり、ホルモン、酵素、神経伝達物質のアセチルコリンなど健康に有益な化学物質が血液中に増え、血液量や交感神経を調節する役目を果たし、身体機能を良い状態に保つことができることがわかった」と袁科長は続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月13日