産業グレードアップ 中核技術と付加価値ともに必要 (2)
中国共産党第18回全国代表大会(十八大)の報告は、内需の拡大という戦略の土台をしっかりと固め、伝統的産業のモデル転換とグレードアップを加速させ、サービス業の大きな発展を後押しすること、特に現代型サービス業の大きな発展を後押しすることが必要だと指摘する。これをどう理解したらよいか。たとえばフランスのミシュランはタイヤ販売を主業務としながら、現在ではタイヤにとどまらないイノベーションを遂げ、耐摩耗性やメンテナンスなどの技術指標以外にも目を向けるようになり、道路輸送分野の一連の問題にもソリューションを提供するようになっている。
つまり、伝統産業のモデル転換・グレードアップは、技術的ルートが異なる企業でこれまでとは異なる選択をするものだとしても、一つの共通した特徴を備えているというだ。それは、技術のグレードアップをひたすら追求するやり方から製品の全ライフサイクルのグレードアップをはかるやり方へと進化し、現代型サービス産業の不足を補うことができれば、消費者の需要をよりよく満たすことができるようになり、新たな需要を生み出し、新たな消費を喚起することもできるようになるという特徴だ。
最近では、国際金融危機が生み出した景気後退メカニズムの下で、伝統産業の企業の多くが投資を拡大し、技術の研究開発に取り組み、ルートを整備し、サービスのイノベーションをはかっている。事実が証明するように、王氏の事例は今でも十分に有効だ。コメを取り扱うこととコメを売ることをどちらもしっかりやれば、枠を突破することができ、経済の戦略的な調整を真に実現させることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年1月14日