上海モーターショー 国内外ブランドが勢揃い (2)
今回のモーターショーでは、中東・南米などの新興国のディーラー・記者が、中国ブランドに興味を示している。韓国経済新聞は、「コスタリカで比亜迪の車を販売するディーラーは、コスタリカで毎年販売される10台の車のうち1台は中国車で、現地市場で良い手応えが得られていると語った」と伝えた。
しかし独「German Finance Online」は21日、「中国ブランドは上海モーターショーのスターになっておらず、西側ブランドの優位が依然として明白だ」と伝えた。中国ブランドは現在、外国車の盗作と見られがちだ。中国人消費者は依然として海外ブランドに注目しており、中国ブランドの周辺化を招いている。多くの自動車メーカーは、海外ブランドとの合弁会社設立により市場シェアを争奪しているが、コア技術などの基礎的な研究開発面では大きな進展を実現していない。清華大学経済外交センター主任の何茂春教授はこれについて、「中国自動車産業の過去10年間の対外開放の中で、市場では初めから不公平な点が存在していた。中国ブランドおよび民間ブランドの健全な発展が損なわれ、合弁・海外ブランドが大挙して中国に押しかけた」と指摘した。しかし全体的に見て、中国自動車産業は規模・効率・技術進歩および文化の面で、発展を実現した。自動車のデザインについて、中央美術学院の潘公凱院長は本紙に対して、「中国のデザイン水準は、海外との差を急速に縮めている。一部の若い中国自動車デザイナーはすでに海外の同業者を追い抜き、世界自動車業界のデザイン大賞を受賞しているほどだ」と語った。
何教授は、「より長期的な発展という角度から考えると、中国は市場条件の変化に応じ発展戦略を変える必要がある。巨大な市場資源と外貨資源を持つ中国にとって、資本市場のM&Aにより国際ブランドを獲得し、優秀な国内外自動車メーカーに出資することで業界再編を行うことは十分に可能だ」と述べた。自動車ブランドが中国のものであるか、それとも外国のものであるかについては、両者の境目はすでに曖昧になっており、民族的感情が薄れている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月22日