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中国は通貨の安定を維持 マネーサプライの拡大なし (2)

 ▽中国の通貨政策が高い圧力に直面

 人民銀は「2013年第1四半期中国通貨政策執行報告」の中で、現在の物価は需要の拡大に対して敏感であり、物価の全体的な水準が落ち込むと同時に、先見性のある誘導やインフレ観測の安定化が必要になっていると強調した。国家統計局が発表した今年4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%の上昇で、前月比では0.3%と小幅に上昇した。

 外からはホットマネー流入の圧力が押し寄せ、内からはインフレ観測が危機をはらみ、中国の通貨政策は緩めても引き締めてもいけないという状況だ。緩めれば安定した成長やホットマネーの防止にはプラスだが、インフレの制御や不動産価格の安定、構造調整の促進にはマイナスだ。引き締めればこれと反対の結果になる。

 中国の通貨政策はどのような圧力にさらされているのだろうか。国泰君安証券公司固定収益業務の資産管理担当者・周文淵氏の分析によると、今年に入ってから、わが国の通貨政策は主に3つの面で価格要因により制約されてきた。第一に、不動産価格は今年1-4月に前年同期比20%以上増加しており、通貨のさらなる緩和は、不動産市場の安定にとって実際のところマイナスだ。第二に、今年は物価水準が3%以下を維持しており、人民銀にとってみれば可能性があるといえるが、中期的にみれば、来年は物価が懸念すべき問題になるとみられる。これでさらに緩和を進めれば来年はより受け身の状況になる。第三に、生産者物価指数(PPI)が縮小している。理論的にいえば、生産資材が値下がりすれば金利が下がって需要が喚起されるが、ここ1年ほどのPPIの縮小には生産能力の過剰さが深刻で、需要と供給の食い違いが需要を喚起する政策では解決できないレベルに達しており、逆に政策を安定させて遅れた生産能力を淘汰することが必要であることが反映されている。

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