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羊肉偽装事件、調査結果が明らかに 上海市が会見

 動物検疫を受けていないキツネやミンクなどの肉を羊肉と見せかけた「問題の羊肉」が江蘇省から上海に入り、市場で販売されている状況について、上海市食品安全委員会弁公室(食安弁)は6日、記者会見を開き、「『問題の羊肉』の上海での販売状況がすでに判明し、個人経営の調理済み食品販売店9軒から合わせて約70キログラムが押収された」と明らかにした。人民日報が伝えた。

 食安弁の閻祖強・主任(上海市食品安全委員会副主任)は、「『問題の羊肉』を製造・販売した疑いがかかっている江蘇省江陰市の衛容疑者は、検査検疫を受けていない動物の肉を原料として製造した製品を羊肉と偽り、冷凍羊肉あるいは冷凍羊肉餅など調理済み食品として、上海の自由市場で個人経営している調理済み食品販売店9軒に訪問販売を行った。これら9軒の店舗は、今年1月から2月にかけて、江陰警察による調査・処分の対象となり、問題の製品は全て押収され、廃棄処分された」と説明した。

 さらに詳しい調査の結果、これら9軒の経営者10人はいずれも、ほかの地方から上海に出てきて商売をしており、関連する問題羊肉は計70キロあまりであることが判明した。9軒のうち、1軒はすでに店をたたみ、1軒は2人の共同経営で、残りの7軒は小さな自由市場に分散している。このうち2軒の経営者、鐘という人物と銭という人物は、江陰警察側による刑事拘留処分を受けた後、保証人を立て審問を待つ形になった。残りの経営者たちも、江陰警察から呼び出され、それぞれ尋問を受けた。

 上海市工商部門は、公安部門および食品薬品監督管理部門とともに、現在も営業を続けている8軒の店が扱う全ての調理済み食品に対し、全面的なサンプリング調査を実施すると同時に、8軒の経営状況、食品業に携わるために必要な営業許可書、仕入・販売台帳などについて全面的な法執行状況検査を行った。その上で、全面的な一時営業停止・整備を命じた。市工商部門は、このうち食品安全行為に違反する疑いがある2軒を立件・摘発した。

 このほか、周浦万達広場にある火鍋店「品尚豆撈坊」にニセの羊肉スライスが仕入れられていると各メディアで報じられたことについて、調査の結果、これらの羊肉は、5月3日に公安部が発表した江蘇江陰の衛容疑者が動物検疫を受けていないキツネやミンクなどの肉を羊肉と見せかけて販売した事件とは無関係であることが判明した。浦東新区食品薬品監督管理部門は、「問題の羊肉」をサンプリング検査に回し、DNA検査を経て、「品尚豆撈坊」が客に供給している羊肉スライスは、豚肉と鴨肉が含まれていたことが明らかになった。同店は、偽装表示された食品を販売した容疑で調査・処分の対象となり、一時営業停止・整備が命じられた。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年5月7日

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