海外不動産投資、日本の前轍を踏むなかれ (3)
米国はプラグマティズム至上の国だ。今日、中国企業が米国に進出して直面している状況は、20年前に日本企業が遭った目と驚くほど似ている。対米投資における現在の中国叩きは、当時の日本よりもずっとひどくさえある。中国からの投資を米国のために用いると同時に、米国の脅威にならないようにするのが米国の方針であることは間違いない。この点から見て、日本と中国の投資に対する米国の姿勢に違いはない。重要なのは、イデオロギーが異なるために、米国は中国からの投資の政治的意図に対して、より強く警戒しているということだ。
ビルを1棟買うのは簡単だ。米国のコア・コンピタンスは莫大な規模の不動産にあるのではなく、驚異的な創造力とハイテクにある。中国企業はこうしたイノベーション能力をいかに獲得するかをもっと考えるべきだ。
余り目先の成功を急がず、経済法則に従って事を行い、かつての日本企業の前轍を踏まないよう努力することを、現在海外で大規模な不動産購入を行っている中国企業への警告とすべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月21日