日本経済が4四半期連続で成長、輸出・消費は疲弊
内閣府が11月14日に発表した速報値によると、物価変動要素を除いた日本の第3四半期の実質国内総生産(GDP)は、前四半期比0.5%増、年率換算で1.9%増となった。国際金融報が伝えた。
日本経済は4四半期連続で成長を実現した。しかし輸出の疲弊といった影響を受け、第3四半期の成長率は第2四半期の3.8%(年率換算)を大幅に下回った。
上述した積極的なデータによる影響を受け、日経平均株価は昨日0.7%高で取引を開始し、一時6カ月ぶりの高水準となる2.7%高まで上げ、2.12%高の1万4876.41円で取引を終了した。
◆経済成長率が低下
日本の第3四半期のGDP成長率は予想を上回り、4四半期連続の成長となったが、前四半期比の成長率は第2四半期を0.4ポイント下回り、年率換算の成長率も第2四半期の3.8%から1.9%と大幅に低下した。これは経済成長の疲弊を示すものだ。データ公表後、日経平均株価が高騰し、円相場が小幅な変動後に低下した。
第3四半期の経済回復の大きな要因は、政府が推進する公共投資だ。
国会は年初に10兆3000億円規模の刺激策を開始し、インフラ支出が年率換算で35%増となった。これはその他の分野における疲弊の影響を相殺した。
甘利明経済再生担当は同日、「第3四半期のGDPデータは、日本経済の内需が依然として堅固であることを示しており、景気回復が続くと見られる。政府は12月に新たな経済対策を発表し、企業の収益拡大、増給、雇用増という経済の良好な循環を実現させる」と語った。