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「メイド・イン・チャイナ時代」から「中国の設備時代」へ (2)

 海外進出は中国の装備製造業が「大」から「強」へと移行するうえで必ず通らなければならない道だ。董氏は「現在、中国の設備製造業は2つの大きな問題に直面している。1つはハイエンド製品の研究開発力の弱さ、もう1つはミドルレンジ、ローエンド製品の過剰生産能力だ。両問題はいずれも海外開拓によって解決することができる。海外開拓はハイエンド路線でも、ローエンド路線でも可能だ」と述べた。

 ■ハイエンド路線:技術、ブランド、販売網を獲得

 「ハイエンド路線とは、欧米先進国志向の開拓によって、技術、ブランド、販売網を獲得することだ」と董氏は指摘。現在、欧米など工業先進国では設備製造業が製造業全体の40%以上を占めている。世界の有名設備ブランドは米国、独、イタリア、フィンランドなどに集中し、製造業のコア技術を掌握しており、業界の主導者だ。

 「欧米諸国の良質の資産は中国の設備製造企業の主要買収目標となっている」。董氏は「デロイトの最新報告によると、2012年第1-3四半期、中国製造業の海外M&A総額の45%を設備製造業が占めた。その主要目標国が米国とドイツだ。2001年-2012年上半期までに中国は米国で8件、ドイツで19件のM&Aを行った」と説明した。

 ■ローエンド路線:設備製造業の過剰生産能力を消化

 「ローエンド路線とは、発展途上国志向の開拓で、産業の国際移転を通じて、『比較劣位産業』を途上国に移転することによって、設備製造業の過剰生産能力を消化することだ」と董氏は指摘。近年、中国の設備製造業は過剰生産能力による競争激化現象が際立っている。自動車業界であれ、建設機械業界であれ、すでに過剰競争が少なからず見られ、中国の機械設備製造業全体の健全な発展に深刻な影響を与えている。産業の国際移転を通じて過剰生産能力を消化することは、先進国共通の法則だ。

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