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「メイド・イン・チャイナ時代」から「中国の設備時代」へ (3)

 「現段階で中国が設備製造業の過剰生産能力を消化するカギは、現有の莫大な生産能力に見合った需要を見いだすことにある」。董氏は「アフリカや中南米は中国の建設機械、精密工作機械、電力設備への相当大きな需要がある。例えばブラジルは2014年にサッカー・ワールドカップ、2016年にオリンピックを控えており、建設機械の需要が伸びる。中国の設備と技術は現地の経済構造と技術水準にも適応しており、比較優位にある。こうした新興市場に対する投資を増やすことは、国内の過剰生産能力の移転と貿易障壁回避の有効な道であると同時に、国家発展戦略にも合致する」と述べた。

 ■メイド・イン・チャイナは「スマイルカーブ」化へ

 経済学には有名な「スマイルカーブ理論」がある。産業の付加価値の高い部分は「スマイルカーブ」の両端にある。1つは研究開発と知的財産権、もう1つはブランドとサービスであり、その間の付加価値の最も低い部分が製造だ。長年中国企業はコア技術と知的財産権を欠くためにグローバル・バリューチェンにおいて次第にグローバル企業のOEM工場などになり、「メイド・イン・チャイナ」はほぼ安価な製品の代名詞となった。

 董氏は「現在世界の設備製造業は低迷しており、中国の設備にとっては台頭の絶好の機会だ。中国製造業の海外開拓はすでに設備製造業が先導する新たな段階に入ったと言える」と指摘した。

 統計によると2013年第1四半期に中国の機械・輸送設備輸出額は2477億4900万ドルに達した。過去の統計に照らすと、2013年の機械・輸送設備輸出額は初めて1兆ドルの大台を突破すると見られる。「メイド・イン・チャイナ時代」から「中国の設備時代」へと進むに伴い、グローバル・バリューチェーンにおけるメイド・イン・チャイナの地位は『スマイルカーブ』の両端で高まりつつある。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年11月29日

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