東北三省と長江デルタ直結 急速な発展期に入る中国高速鉄道 (3)
アナリストによると、東北三省-長江デルタ間の直通高速鉄道によって、中国の高速鉄道網の建設は一段と完全なものになる。2008年の「中長期鉄道網計画」は省都間および大中都市間、環渤海地域、長江デルタ地域、珠江デルタ地域の三大経済地域間に都市間高速旅客輸送システムを構築し、旅客輸送専用線12万キロ以上を建設するとした。具体的には「四縦四横」だ。
現在までに「四縦」のうち「北京・天津から長江デルタ東部遠海経済発展地域までを貫く」北京-南京-上海旅客輸送専用線、「華北地域と華南地域をつなぐ」北京-武漢-広州-深セン旅客輸送専用線、「華北地域と東北地域をつなぐ」北京-瀋陽-ハルビン(大連)旅客輸送専用線、「長江デルタ、珠江デルタ、南東沿海地域をつなぐ」杭州-寧波-福州-深セン旅客輸送専用線はすでに開通したか、開通間近だ。
12月9日夜から10日未明にかけて、柳州-南寧高速鉄道、南寧-広州高速鉄道が南寧駅に順調に到着した。これにより南寧-衡陽間の高速鉄道が全線開通。広西チワン族自治区の高速鉄道と北京-広州高速鉄道が順調に接続し、中国の高速鉄道は広西チワン族自治区まで延び、次の段階である中国高速鉄道とベトナム高速鉄道との接続に向けた準備が完了した。
興業証券の王俊アナリストは「中国国内の高速鉄道建設は落ち着き、2013-2015年の鉄道固定資産投資は年約7000億となり、伸び率は大きくない。だが高速鉄道の竣工が相次ぐことに加え、高速鉄道網が完成して運行密度が高まるため、今後2年間は鉄道設備需要が高い確率で確保される」と指摘した。
長江証券は「地下鉄・都市鉄道建設の回復に伴い、鉄道投資は大幅に上方修正される見込みがある。また、現在の計画によると今後数年内に全国の高速鉄道、都市間鉄道、地下鉄は共に開通のピークを迎えるため、車両需要が集中的に高まる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月12日