海外に進出する中国モバイルアプリ 製品がカギ (2)
張総裁は、「モバイルインターネットはそれ自身が国際化された市場だ。優れた製品はソーシャルネットワークサービスを通じて瞬く間に広がっていく」と話す。またある業界関係者は、国内モバイルアプリ市場では「ランキング操作」現象が広がっているのに対し、海外市場では相対的に公平な競争が行われているため、中国のモバイルアプリは世界のアプリと同じスタートラインに立てるとの見方を示す。
ここ数年来、「エバーノート」、「Line」、「アングリーバード」といった海外のアプリやゲームが相次いで中国に進出し、中国の開発者たちは競争の圧力にさらされるとともに、海外市場の潜在力を実感するようにもなった。
モバイルインターネットにとって、国際化は夢であり、また競争を展開する上で必ず通らなければならない道だ。張総裁は、「モバイルインターネット企業が国際市場に足場を築けなければ、直面するのは足場を築いたライバル企業が中国市場に押し寄せてシェアを食い荒らす情況だ」と話す。
▽製品が勝利のカギ
大手企業ばかりでなく、中小企業も海外進出を試みる。
成都品果科技有限公司の徐◆(さんずい顥)最高経営責任者(CEO)は、「弊社の中核的な優位点はイノベーションにある」と話す。同公司は平均年齢26歳の起業集団で、設立からわずか3年でカメラアプリ「Camera360」により売上高1億元を達成した。今年8月には1800万ドルの融資を受けている。