▽資産の相次ぐ売却で赤字からの脱却はかる
ソニーは09年に初めて損失を出して以来、業績不振が続いている。そこで近年のソニーは資産の整理を進めており、11年にはスウェーデンの通信機器メーカー・エリクソンが保有するソニー・エリクソンの50%の株式を買い戻すと発表し、12年には世界で1万人規模のリストラを敢行し、同年6月には傘下のソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社(SCID)を580億円で日本政策投資銀行に売却した。今年は米国・ニューヨークにある米国本社ビルを11億ドルで、東京のオフィスビルを1110億円でそれぞれ売却した。
最近、日本の家電大手はどこも不調に陥っているが、資産の整理を経て、今年9月にはパナソニックとシャープが黒字転換を果たした。ただソニーは赤字が続いている。ある業界関係者によると、激しい市場競争のさなかにあって、ソニーの赤字からの脱却には引き続き厳しい試練が横たわる。資産売却やリストラを通じて、赤字脱却のペースを加速させることはできるが、最終的な黒字達成にはまだしばらく時間がかかりそうだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月26日