左:古い街並みが残る北京の南鑼鼓巷 右:台北の街並み。画像は台湾「中時電子報」から |
台湾紙「旺報」は19日、北京と台北の駐在記者が見た同2都市のこの20年の変化を書いた、中国中央テレビ(CCTV)の台湾駐在記者の記事を掲載した。20年前静かで素朴な都市だった北京が現在は騒々しく反映した現代化都市に発展し、一方の台北は逆に輝かしい大都市から静かな都市へとなっている。同記者は、「過去の台北が今の北京になり、過去の北京が今、台北になっている」と同記事を結んでいる。
以下は同記事の抜粋。
中国大陸部の記者18人が1992年、初めて台湾を訪問した。当時、新華社の端木来娣さんは、「台北の高層ビルは林のようで、繁栄の光が輝いている。しかし、台北市民は渋滞という悪夢にうなされている。近代化が台北の隅々にまで進んでいる」と書いた。
この言葉は、2013年、台湾の記者が北京を目にした時に抱いた感覚と言える。繁栄していても騒がしい近代化された都市には、汚染や渋滞、物価の高騰などが付きまとい、現在の北京の「シンボル」ともなっている。
台湾の記者は20年前、北京に対して今とは全く異なる感想を述べていた。北京に駐在していた「聯合報」の王玉燕さんは当時、「北京に到着すると、柳のわたが飛び交っていた。そのようなロマンチックな情景の中、さらに街では馬車がパカパカと走っていた。カラフルなネオンが光る台北の景色に見慣れた私は、歴史の教科書か時代劇の中に飛び込んだような感覚となった。すぐに、北京が好きになった」と述べたのだ。