「SCHAFT」のロボット「HRP-2」が優勝 |
米国防総省「国防高等研究計画局(DARPA)」はこのほど、ロボットの研究促進を目的とした災害救援ロボットの競技会を開催した。2日間にわたって行われた試合の結果、日本のベンチャー企業「SCHAFT」のチームの二足歩行ロボットが首位に輝いた。同競技会には米・中・日・韓などの国から100チーム余りが応募した。DARPAは 競技会の出場チームとしてこの中から17チームを選出したが、中国のロボットチームは棄権し、16チームのみとなった。信息時報が伝えた。
今回のロボット競技会はフロリダ州ホームステッドで開催され、競技場全体に「被災地」のセットが配置された。DARPAによると、2011年の福島原発事故が、同競技会開催のきっかけとなったという。原発の放射能汚染抑制において、ロボットが果たせる役割は非常に限られている。同競技会の担当者は、「これらのロボットが観察の他に何も出来ないことを意識した。彼らが必要としているのは、原発に入り、スイッチを消せるロボットだ」と語った。
DARPAによると、今回の競技会の目標は、劣悪な環境でも移動可能な、突発的な災害にも対応できるロボットの開発促進だ。DARPAはこの目標を実現するため、8種類の任務を設定した。ロボットがこれらの任務を単独で遂行できれば、未来の災害救助で重要な役割を演じられることになる。