同指数の上昇幅が最も大きかったのは不動産業だ。同報告によると、不動産業は同指数が前年同期比60.65%上昇しており、復興の軌道に乗ったことがうかがえる。だがそれでも不動産業は引き続き同指数が最も低い産業で、産業全体としてなお大きな財務リスクを抱えており、二極分化の傾向が深刻だ。
▽注目産業に分化の傾向 アルコール醸造産業はまだ安全
注目産業は投資家や金融機関の間で関心が高い。第3四半期のデータをみると、電子情報、商業・デパート、アルコール醸造、省エネ・環境保護、軍事・宇宙・航空、医療機器、バイオ製薬、石炭、有色金属、新エネルギーの注目10産業のうち、8産業は同指数が上昇し、2産業は低下した。
このうち商業・デパート産業と石炭産業は同指数の絶対値が低く、後ろから1位と2位を占めた。ここから両産業の財務の安全性は楽観視できないことがわかる。同報告書によると、アルコール醸造産業の財務の安全性には悪化の様子がみられなかったという。
同報告書によると、今年第3四半期の非金融類上場企業のサンプルのうち、財務の安全性が最も高かったAAAレベルの上場企業は2社あり、全体の0.12%を占めた。次に高いAAレベルは123社で7.13%、その次のBBB-Aレベルは787社で45.62%だった。財務リスク・重大財務リスクを抱えたCCCレベル以下は276社で16%を占め、局部的なリスクを抱えたBB-Bレベルは537社で31.13%を占めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月27日