世界原油価格 2カ月ぶりの高値
あや戻し、投資家の米国「財政の崖」交渉に対する期待等を受け、世界原油価格が26日に高騰した。米国の原油先物価格は、約2カ月ぶりの高値を記録した。経済参考報が伝えた。
一部の投資家は同日、クリスマス休暇から市場に戻ってきた。取引量は通常の3分の1未満であったが、前日より目に見えて増加した。世界原油価格は数日間の下落を経て、同日のあや戻しにより上昇した。
米ホワイトハウスは同日、オバマ大統領が「財政の崖」交渉を早期スタートさせるため、来年1月上旬までの休暇を切り上げて、26日夜にハワイから航空機でワシントンに戻ったと発表した。国会議員もまた27日にワシントンに戻り、来年1月1日前の協議決着に向け最後の努力をする。
米国「財政の崖」協議に新展開が見られ、原油市場の投資家の懸念が緩和され、原油価格の高騰を招いた。
米国不動産業の有利なデータもまた、原油価格の高騰を支えた。スタンダード・アンド・プアーズは26日に発表した月間報告書の中で、「10月の米国主要20都市の不動産価格は前月よりやや低下したが、前年同月比の上昇率が予想を上回る4.3%に達し、不動産市場の持続的・安定的な回復を示した」と指摘した。
他にも日本の新首相、安倍晋三氏が新たな刺激策を講じ、日本のデフレ脱却を促すことが期待されている。また中東の緊張状態が続き、シリアの武力衝突、イランの核兵器問題等が、原油価格高騰の材料となっている。
ニューヨーク商品取引所の原油先物2月限は2.37ドル高(2.67%)の1バレル=90.98ドルで終了し、終値としては10月18日以来の高値となった。ロンドン市場のブレント原油2月先物もまた、2.27ドル高(2.09%)の1バレル=111.07ドルで終了し、終値としては11月30日以来の高値となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月28日