中国の人材流出 米国の経験を参考に=米華字紙 (2)
中国ではすでに多くの富豪が移民している。資産がこれほど簡単に海外に流出してしまうのならば、中国の未来はどうなってしまうだろうか。ここからは、米国の経験を見ていこう。
米国は典型的な移民国で、1607年に英国が北米で初の植民地・ヴァージニアを形成すると、各国の移民が米国に流入を続けた。米国の社会・経済の画期的な飛躍は、大規模な移民活動によるものであり、この独特な「移民効果」が米国の急速な発展を支えている。米国が全世界のエリートを集めることができるのは、ハード面が優れているためだけではなく、米国がどの国よりも人材を重視しており、そのための制度や法的環境を整えており、人材の報酬・生活・成長環境を保障しているためだ。
米国が人材集約の地となったのは、米国が高い経済力を持つためだけではなく、イノベーション奨励の制度が整っているためでもある。中国はどのようにして人材を引きつけ、育成し、引き留めるべきか。中国のビジネス環境・教育品質・社会の雰囲気・法的環境が今後改善されれば、自ずと答えが導き出されるだろう。各級政府は、基本的な公共サービスの均等化を加速し、より自由な学術的雰囲気、より民主的な政治体制と公平な競争環境を創造すれば、中国人(特に富豪)の人材流出を避けることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月4日