日本、中国が測位システムによって島嶼紛争で優位に立つことを懸念
衛星測位システムの発展は中国の大国への野心をさらに反映するものだ。日本の読売新聞(27日付)にこの感慨を催させたのは、中国の衛星測位システム「北斗」が同日、アジア太平洋の大部分の地域で正式運用を開始したとの情報だ。環球時報が伝えた。
衛星測位システムには様々な用途があり、民生分野での応用が一般的だ。だが中国の北斗開発について西側が最も議論しているのは軍事的意義であり、米国のGPSへの依存から脱却し、宇宙軍事技術を強化する重大な一歩と見なすものだ。日本メディアは、中国が自らの衛星測位システムをより戦略的に活用し、島嶼紛争で優位に立つことを懸念している。
実際には、米国のGPS独占の打破を望んでいるのは中国だけでは決してなく、ロシアと欧州連合(EU)も独自の衛星測位システムを開発している。ロシアのプーチン大統領は今月初め、ロシアの衛星測位システム「グロナス」への参加を独立国家共同体(CIS)諸国に呼びかけた。「衛星測位システムは現代工業大国の標準装備であると言え、中国のように人口の多い国にとってはなおさらに必要だ」。中国の軍事専門家、宋暁軍氏は27日、環球時報記者にこう語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月28日