楽視網 シャープとのスマートテレビ共同開発を否定
シャープ中国法人は公式サイトで27日夜、中国動画サイト・楽視網とスマートテレビ「超級電視」(スーパーテレビ)を共同開発するという噂について、事実でないと表明した。楽視網株はこれを受け28日に売買停止となった。楽視網は同日夜に、「シャープと超級電視を共同開発すると表明したことはない」と発表した。京華時報が伝えた。
シャープ中国法人は公式サイトで発表した声明の中で、「超級電視について、当社と楽視網の間にはいかなるビジネス提携もしくは関係も存在しない。楽視網と超級電視を共同開発するという情報は、事実ではない」と発表した。楽視網はこれを受け、28日夜に発表した公告の中で、「超級電視とシャープ中国法人の間には、直接的ないかなるビジネス提携関係も存在したことはない。超級電視X60の開発にあたっては、フォックスコンとの提携を通じ、シャープが2010年に大阪で設立した堺工場の生産するX線液晶パネルを採用した」と発表した。堺工場の英語名はSDP(本来の意味は「Sharp Display Products」であったが、現在は「Sakai Display Products」)で、フォックスコンの親会社である鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘董事長とシャープがそれぞれ37.61%の株式を保有し、共同経営権を持ち、各自が半分ずつの生産能力を持つ。堺工場の社長はシャープから派遣されているが、運営はフォックスコンが主導権を握っている。5月7日の楽視網の超級電視の発表会に出席した三原一郎氏は、堺工場の副社長だ。