5月の製造業PMIは49.2% HSBCデータ
香港上海銀行(HSBC)が3日に発表した中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の最終値は49.2%で、過去8カ月で最も低い数値となった。
そのうち、新規受注指数は8カ月ぶりに縮小エリアに入って48.7%に低下した。4月は51.1%だった。新規輸出受注指数は48.9%で、国内需要の継続的な減少を物語る。各種指数をみると、生産指数は7カ月ぶりの低い数値となり、これと同時に雇用は2カ月連続で減少し、減少幅が拡大した。完成品在庫指数は3カ月連続で上昇し、5月は51.8%に達した。
製造業の動きは安定しているが、雇用に最も大きく貢献する中小企業が引き続き苦況にあり、課題に直面している。5月の内需の落ち込みが製造業に影響して活動を鈍化させ、企業の在庫圧力が増大している。外部需要はなお相対的に弱く、今後は内需を拡大し、製造業の一層の落ち込みと雇用市場への悪影響をくい止めなければならない。
あるアナリストの指摘によると、HSBCのPMIデータと政府発表のPMIデータには違いがあり、これは元になる調査サンプルの相違が原因だ。政府データはサンプル数が非常に多く、HSBCデータはそれほど多くない。また政府データは重要な国有部門や大手企業をカバーするが、HSBCデータは主に中小企業のデータをサンプルとしていることから、データに違いが生じるのだという。(編集KS)
注:PMIは50%をボーダーラインとし、これを上回れば景気が拡大しているとし、下回れば縮小しているとみなす。
「人民網日本語版」2013年6月4日