鳥取砂丘 自然遺産開発の知恵が凝縮
日本の国土面積は3分の2が森林に覆われ、至る所で青々とした山と緑を目にすることができる。日本は先進国の「森林大国」だ。しかし山陰の鳥取県には日本らしくない観光地がある。それは日本で最も有名な海岸の砂丘、鳥取砂丘だ。経済参考報が伝えた。
鳥取砂丘は鳥取県東部の鳥取市内にある。東西の幅は16キロ、南北は2.4キロに達し、日本国内では最大級の観光向けの砂丘だ。標高は最高70メートルに達する。
鳥取砂丘は千代川の河口の両側に広がっており、10万年前に形成された。現在は山陰海岸国立公園と山陰海岸ジオパークの一部となっており、ジオパークの特別保護地区に指定されている。砂漠環境の動植物の生態は、学術的な研究にとって非常に貴重なため、砂丘の中心部は1955年に国家天然記念物に指定された。
狭義の鳥取砂丘は、千代川の東に広がる545ヘクタールの浜坂砂丘を指す。その最大落差は92メートルに達し、日本で最高の砂丘だ。
車で鳥取砂丘に向かうと、多くの松が植えられていた。これは防風と地面の固定のためだ。松林の広がる砂地には、ピンク色の小さな花が植えられている。これは現地の農家が砂漠地帯の農業を発展させ、砂漠での成長に適した、鱗茎部分が食用になるらっきょうを植えたためだ。鳥取県は日本最大のらっきょうの生産地となっている。
高い砂丘を越えると、青々とした日本海を眺めることができる。坂を下ると眼前には窪地が広がり、いくつかの水たまりには短い草が生えている。これは砂丘のオアシスと名付けられている。