素手で崖を登攀したり、高所に張られたワイヤーを綱渡りしたり、上空から海にダイビングしたりと、聞くだけで不思議に思うような冒険を行う人たちがいる。こうしたいくつかの行動を組み合わせてしまうような、驚くべきロッククライマーもいる。英デイリー・メールの19日付報道によると、オーストラリアのトーテムポールを訪れてクライミングの限界に挑戦する毎年100人近くの登山者はまず自分の手で岩山を登り、頂上に着くと高さ60メートルの上空で綱渡りを試み、最後には海にダイビングする。環球網総合が伝えた。
トーテムポールは自然に形成された海食柱で、険しい岩が垂直の岸壁を形成し、一般に海中や海岸近くで見られる。オーストラリアのトーテムポールはその独特の地理的な位置や、岸壁がクライミングに適していることから、ロッククライマーの人気を集めてきた。従来は1本しか登攀のルートがなく、1968年にこのルートを発見した登山者の名前にちなんで「Ewbankルート」と呼ばれた。1995年に東側にもう1本のルートが発見され、登山者が自由に登れることから「自由のルート」と名づけられた。
これらの驚くべき写真はオーストラリアのカメラマン、Simon Carterさん(47歳)が撮影したものだ。「1995年に初めてトーテムポールを見た。今では写真を持っている。クライマーたちがどうやってこの独特の地形を征服するのか撮影したいと思っていたが、今では彼らを支えているのは技術や信念だけでなく、自分の好きな事に全力で投入する気持ちだとわかる。こうした気持ちは素晴らしいものだ。私たちは普段、人間社会の中にいるため、大自然と隔離することが多い。しかしこうした冒険は心身によい影響を与えるだけでなく、自分自身を確認する重要な方法でもある」。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年12月23日