全大阪市立高、体罰調査へ 橋下市長「100人態勢」
大阪市立桜宮高校の男子生徒が体罰を受け、自殺した問題で、橋下徹市長は10日午前、記者団に「調査チームに1千万円くらいの予算を付け、100人態勢の規模にする」と述べた。弁護士5人による市の外部監察チームを大幅に拡充し、原因究明とともに市立の小中高校すべてで体罰の有無などについて一斉調査する考えを示した。
市は10日午後、教委や人事室など関係部局の幹部による緊急会議を開き、対応を協議した。橋下氏は「教育委員会の合議制で全部動かしていくのは限界がある。組織全体の統括責任者は僕がやっていかないと動かない」とし、市長主導で対応に当たると改めて強調した。
一方で、橋下氏は「スポーツの大会なら、顧問が試合中に気合を入れるようにたたくことはあり得る」とも語り、「体罰と指導の線引きができるのか、教育現場の専門家の意見も聞きたい」とした。
asahi.com 2013年1月10日
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