2013年の中国自動車業界へ寄せる「9つの期待」
過ぎ去ったばかりの2012年は、中国の自動車業界にとって極めて非凡な1年となった。深刻化する欧州債務危機の影響が世界貿易に波及し、中国マクロ経済の成長率が鈍化した。中東情勢は動揺し、中日間でも釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐる紛争が勃発した。これらは全て中国自動車市場の発展に影響を及ぼしている。
国内外の悪影響が依然として中国の自動車市場を覆っているように見えるが、昨年上半期の停滞、そして下半期の成長回復を経て、専門家の多くは「微成長」の時代がすでに到来したとの見方を示している。
実際、中国自動車市場は過去1年間、成長の勢いを保ち続けていた。通年の自動車販売台数は1900万台を上回り、4年連続で世界一位を維持し、中国は世界最大の、最も重要な自動車市場となった。しかし一方で、自動車保有台数が1億台の大台を突破したことに伴う多くの問題を正視せざるを得ない。中国の自動車業界は、今後も依然として多くの変革を必要としている。2013年、我々が自動車業界に期待することとして、以下の9項目を挙げたい。中国青年報が伝えた。
▽期待その1:公用車の国産車化、できるだけ早い実施を
工業情報化部(工業情報化省)は昨年、「2012年度党・政府機関公用車種リスト(意見募集稿)」を公布した。同リストに挙げられた400あまりの車種は全て中国車メーカーのものであった。しかし、新たな一年が訪れた今も、正式なリストの発表はまだだ。
昨年の終わり、甘粛省常務委員会と湖南省委員会はそれぞれ、「浪費とならないことを前提に、徐々に中国国産車への買い替えを実施する」、「公用車の国産車化を実施する」と表明した。しかし、空論では話にならない。したがって2013年、公用車の国産車化ができるだけ早く実現することを期待する。