「体罰は複数回」市教育委員長が陳謝 大阪の高校生自殺
男子生徒の自殺を受けて、8日午前に記者会見を開いた大阪市教委の長谷川恵一・教育委員長は「教員による体罰が判明しており、心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。
会見に出席した桜宮高校の佐藤芳弘校長らによると、男子生徒はまじめで責任感が強く、主将の仕事を続けるべきか悩んでいたという。自宅の自室から見つかった顧問教諭宛ての手紙には、体罰がつらいといった表現や厳しい指導を嫌がる様子、他の生徒に比べて自分にばかり教諭の指導が集中する、という趣旨の記述があったという。
また佐藤校長によると、自殺の1週間ほど前から男子生徒は家庭での口数が減り、家族が様子がおかしいと感じていたという。
一方、顧問教諭は18年前から同校に勤務。過去5年でバスケットボール部をインターハイに3回出場させたといい、「非常に厳しく指導して部の成績をあげている」(永井哲郎・市教育長)との評価だった。
永井教育長は体罰と自殺の因果関係について「断定的なことは言えない」としつつ、「複数回の体罰があったのは事実。重く受け止めねばならない」とうつむいた。
asahi.com 2013年1月8日
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