中国産3G基準 飛躍的な発展を実現
中国移動(チャイナ・モバイル)はこのほど、中国が知的財産権を持つ3G世界基準「TD-SCDMA」(以下、TD)の2013年1月の新規ユーザー数が過去最多の705万件に達し、同月の中国電信(チャイナ・テレコム)の301万件、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の366万9000件を大きく上回ったと発表した。TDユーザー数は1月末時点で計9486万3000件に達し、中国国内3G市場の4割弱を占め、3分の1以上という発展目標を実現した。これはTD建設・運営が飛躍的な進展を実現したことを示すものだ。人民日報が伝えた。
中国移動の奚国華董事長は、「TDは欧米主導の2大3G基準であるWCD-MAやCDMA2000と競合を展開してきたが、その後は爆発的な成長を実現した。これはTD端末の産業チェーン全体の成熟化、特に販売ルートの社会化の拡大によるものだ。中国の通信基準を基準化から市場化に飛躍させるため、当社はTD産業化・市場化を全力で推進している。当社は588億元を投じて設備の集中調達を実施し、産業チェーンの各企業の自信を高めた。また6億5000万元を投じてスタートさせた『TD-SCDMA端末特別奨励資金共同研究開発プロジェクト』は、端末のボトルネックを効果的に解消した。他にも通話料金補助金プランを大々的に実施し、端末製造メーカーの積極性を高めた。そして2012年に、TD端末産業チェーンの成熟化を迎えた」と話した。
TD端末産業チェーンの関連企業は2012年の時点で300社を超え、TD対応のネット接続可能な端末の機種数は2011年より65%増加し、451機種に達した。中でもスマートフォンの比率が上昇を続けており、昨年第4四半期の時点で94.4%に達し、欧米製端末との「同時・同品質・同価格」発売をほぼ実現した。
中国移動TD網はすでに、全国の県級以上の都市の継続的なカバーを実現している。中国移動は2013年1月31日現在、3G(TD-SCDMA)基地局を約29万7000カ所設置した。TD網は337の地級市、2069の県城、3958の郷鎮をカバーした。2013年1月のTD網通話事業平均ワイヤレス接続率は99.69%に達し、通話事業の切断率は0.29%となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月1日