中国人科学者、アワのハプロタイプ地図を作成
中国農業科学院作物科学研究所、中国科学院上海生命科学研究院国家遺伝子研究センター、中国科学院遺伝・発育生物学研究所などの8部門による科学研究チームが、世界に先駆けてアワのハプロタイプ地図の作成、47種の主要農業形質の全ゲノムワイド関連解析を完了した。その成果は6月24日に遺伝子専門誌「Nature Genetics」のウェブサイト上で発表され、中国のアワ遺伝子学研究の画期的な進展を示した。人民日報が伝えた。
同プロジェクトの担当者、中国農業科学院作物科学研究所のチョウ現民研究員は、「アワは中国古来の作物だ。中国のアワ資源は、世界の80%以上を占めている。しかし、この遺伝資源の構造に対する理解は長期的に不足しており、アワ遺伝資源の高効率発掘および利用の深化が制約されていた」と説明した。
同プロジェクトの成果は、アワの遺伝改良および遺伝子発掘研究に向けて大量の基礎データ情報を提供し、アワを乾生イネ科、高光合成効率作物の光合作用の研究対象とし、禾穀類作物の比較遺伝学・機能遺伝子学の研究内容を豊富にし、同時に将来的な禾穀類作物の品種改良、エネルギー作物の遺伝解析に大きな影響を与えると見られている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月25日