携帯電話の普及 農村部ネットユーザー数が1億6500万人に
17日に発表された第32回「中国インターネット発展状況統計報告書」によると、中国のネットユーザーのうち農村部住民が27.9%を占め、2012年より約908万人増加し1億6500万人に達した。この半年間、農村部のネットユーザー数の増加率は5.8%となり、都市部をやや上回った。人民日報が伝えた。
中国インターネット情報センター(CNNIC)の劉氷副主任は、「中国では都市化が近年加速されており、農村部の人口比率が低下を続けている。しかし中国のネットユーザーのうち、農村部住民が占める比率がやや上昇している。これは中国のインターネットの、農村部での普及ペースが速いことを意味する」と指摘した。
同報告書によると、2013年上半期に増加した2656万人のネットユーザーのうち、農村部住民が1445万人で54.4%を占め、中国インターネット成長の重要な原動力となった。
CNNICインターネット発展研究部の陳建功副主任は、「携帯電話によるネット接続の普及が、農村部のネットユーザー増加の主因だ。携帯電話は携帯可能で利便性が高いといった特長を持ち、ネットワークや端末などの制限を受けネット接続できない住民・地域に、インターネット利用の可能性を提供した」と語った。
情報によると、中国工業・情報化部(工業・情報化省)などの8部門は4月に、「ブロードバンド普及行政村を1万8000村増加し、貧困農村地域の小中学校5000校でブロードバンド普及、スピードアップ改造を実現する」という2013年の目標を共同発表した。陳氏は、「ここからも、次の段階のインターネット普及は、農村部に向かい推進されることが分かる。農村部のネットユーザー数は、今後さらに増加するだろう。農村部における携帯電話ネット接続の普及もまた、農産物のEC化を促すことが期待できる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月18日