蛟竜号が新発見 六本腕のヒトデなどの捕獲に成功
現地時間8月11日、有人潜水艇「蛟竜号」は中国の多金属団塊資源契約区において、試験的応用航行第2航行段階の3回目となる潜水を実施した。今回の潜水では、大型の海底生物20種類以上を観測し、初めて六本腕のヒトデ、クモヒトデ、被嚢類などのさまざまな生物を捕獲し、10種類以上の生物の写真を撮影し、豊富なサンプルと資料を獲得した。人民日報が伝えた。
今回の最大水深は5273メートルに達した。蛟竜号に乗船し海底を約4時間半探索した、中国国家海洋局第二海洋研究所副研究員、海洋生物学者の劉誠剛氏は肉眼で3種類の魚、4種類のナマコ、2種類のヒトデ、3種類のエビ、2種類のクラゲ、2種類のサンゴ、10種類以上の海綿動物を確認した。
今回の潜水により、大部分の海底区域の表面状態および生物の分布特徴が相似しており、多金属団塊粒が少なく、広い面積を覆っていることが明らかになった。ナマコ、海綿動物、海楊類、クモヒトデは、同海底区域で頻繁に観測される生物だ。そのうちナマコは同海底区域で優位を占める種であり、海底付近を航行中に常にその姿を確認することができ、視界の中に多い時で10匹出現することもあった。現段階での計算によると、ナマコの平均分布密度は、10平方メートル当たり1匹以上に達する。また餌により、6匹のヨコエビ類の生物を捕獲した。
現場指揮部は、蛟竜号の試験的応用航行第2航行段階の4回目となる潜水を、現地時間12日7時30分(北京時間8月13日午前1時30分)に実施することを決定した。潜水地点は、中国の多金属団塊資源契約区の「魏源海山区」となる予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月13日