蛟竜号が海底で「登山」 岩石のサンプルなどを採集
現地時間8月12日、有人潜水艇「蛟竜号」は北東太平洋の中国多金属団塊資源契約区にある「魏源海山区」で、第2航行段階で4回目となる潜水を実施した際に、面積が約300平方キロに達する海山に到達した。これは蛟竜号がこれまで到達した海山のうち、面積が最大の海山だ。また蛟竜号は海山で玄武岩12個、海綿動物、サンゴなどのサンプルを採集し、作業任務を完了した。人民日報が伝えた。
今回の潜水の主要任務は、海山の斜面における生物・環境の総合的観測、高品質の写真の撮影、沈積物・海底生物・岩石のサンプル採集などの総合作業だ。蛟竜号の中央操縦席には傅文韜氏、左舷の操縦席には葉聡氏、右舷の操縦席には中国国家海洋局第二海洋研究所研究員の王春生氏が乗った。最大潜水深度は4930メートルに達し、約3時間に渡り海底作業を続けた。
傅氏は、「蛟竜号の海底作業は3つの段階に分かれた。潜水の過程において、水深4929メートルの海底から水深4390メートルの地点まで登り続け、航行距離は2000メートル余りに達した」と説明した。
王氏は、「今回の潜水では、4匹の海綿動物、1つのサンゴ、12個の海山の岩石、4本の柱状沈積物を採集し、3種類の魚類、5種類のナマコ、1種類のヒトデ、2種類のエビ、1種類のサンゴ、7種類の海綿動物、1種類の大型原生単細胞動物、1種類の被嚢類生物、1種類のウミユリなど20種類余りの大型海底生物を観測し、写真を撮影した」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月14日